第二の脳「腸」のはたらき|GRB&HMagazine

グランレーヌ ビューティー&ヘルス マガジン -不定期便-


Beauty & Health  Magazine

Mar.2017

Vol.1-2

 

第二の脳「腸」のはたらき

 腸にはどんな働きがあるでしょう?誰もがパッと思いうかぶのは、「食事を消化して吸収し、排泄するはたらき」だと思います。現在、腸の研究が進み消化管としてのはたらき以外にも生命の健全な営みには欠かせない重要な役割があることが解ってきたのです。

成人の腸は全長5~9m、面積は32㎡!

小腸は十二指腸と空腸、回腸で構成され、約3メートルの長さを持ちます。一方大腸は、虫垂、盲腸、上行・横行・下行結腸、S状結腸、直腸からなり約1.5メートルの長さを持ちます。

腸が最初に誕生する!?

 実は腸は、受精卵が細胞分裂を繰り返し、人体の中で一番始めにできる器官です。驚くかもしれませんが脳でも心臓でもないのです。脳が作られる前からある腸は、脳の支配とは別の独自の神経が発達し、脳の指令がなくとも自らのシステムではたらくことができます。

自律神経による支配

 リラックスした状態では副交感神経がはたらき、腸などの消化器系のはたらきが活発になり、それ以外の多臓器は休息します。この状態は血管を弛緩し血流を改善させ、結果的に腸のはたらきが良くなる好循環を生みだします。
逆に不安、焦り、プレッシャーなどのストレスにより交感神経が刺激されると、便秘や腹痛・下痢などの症状が出やすくなり腸のはたらきは低下します。

腸でつくられる「幸せホルモン」セロトニン

 人が「幸せだなぁ~♪ハッピーだなぁ~♪」と感じる時に分泌される、通称「しあわせホルモン」セロトニン

脳内のセロトニンが増えればより幸福感を味わえることになるのですが、この体内で産生される神経伝達物質セロトニンの90%は小腸でつくられ、血小板で8%、残りの2%が脳内で合成されます。


脳内でのセロトニンの活躍は、ドーパミンン(快楽物質)による依存やノルアドレナリン(怒り物質)による不安、怒り、恐怖などを制御しストレス化での精神や感情を安定に保つ作用があります。

 また、腸内では腸管の蠕動運動に作用し、整腸作用や消化促進作用があります。

 腸内細菌の状態が脳内のセロトニン産生に関与し、抗ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を調節しストレスを抑制しています。

 腸内細菌と腸・脳は互いに密接な関係で、腸内の状態が明らかに精神状態に影響しているのです。

 ごく最近では「腸脳相関」、腸や腸内細菌と脳の密接な関係が注目されています。脳の発達、うつ病などの精神疾患、ストレスに負けないこころをつくるためには腸内環境を健全に保つこと、腸内の有用な細菌を活性化することが免疫機能のみならず脳のはたらきにも大きく影響することがわかってきています。

 風邪を引かないようにするにも、癌や自己免疫系の疾患にかからないためにも、痩せやすい身体になるのにも、腸内環境・腸内細菌の活性化が必要なのです。

悪玉菌を減らして、善玉菌を増やそう!

悪玉菌を増やす要因・・・

動物性脂肪・動物性たんぱく質、ストレス、抗生物質、疲労、睡眠不足、加齢、インスタント食品、加工食品、喫煙、飲酒、添加物の摂取

 善玉菌を増やすためには・・・

乳酸菌、ビフィズス菌、オリゴ糖、食物繊維、穀物未精製のもの、野菜、海草、発酵食品、ビタミン・ミネラルや微量元素の摂取、リラックス、快眠、適度な運動

善玉菌を増やすには、お菓子や加工食品を控え、昔から続く和食を腹8分、適度な運動を心がけましょう。